「去りゆく命 その先に」は、葬式にまつわるあれこれで気になったことを調べてみるコーナーです。

姶良市社会福祉協議会
事務局長 有江喜久雄さんと総務課長 野村昭彦さんにお話を聞きました!

南州神社画像

現在、姶良市では、無縁墓、放置墓が多くなってきています。その理由には、核家族の増加や高齢化が影響しているのではないかと考えられます。

私たち姶良市社会福祉協議会では、平成10年に“墓守サービス”事業をスタートさせました。 事業を始めたきっかけは、「お墓を見られない。何とかならないだろうか…」という声が複数上がったことでした。始めた当初はニーズがあるのか心配でしたが、チラシの配布や関東姶良町会・近畿姶良町会などへの積極的な声かけを行った結果、遠方にいる方、お墓に足を運べない高齢の方などから申し込みを受けるようになりました。このサービスが、社会福祉協議会の事業の一環であること、回数や花の種類でサービスを選ぶことができることなど、利用者側には受け入れやすかったのではないでしょうか。現在は、口コミなどで少しずつではありますが、受けるお墓の数も増えてきています。お盆やお正月、お彼岸には、職員全員で 集中的に掃除をして、きれいになったお墓の写真を撮り、契約者の方に送ります。毎回、お礼のお手紙をいただくのですが、そこには、「お墓がきれいになってうれしいです」とのお言葉や、私たちへの感謝の気持ちが記されてあります。そのお手紙を読むたびに、私たちもとてもうれしい気持ちになり、 少しはお役に立てているのだなと実感しています。

最近では、お寺の納骨堂の利用者が増えつつあるようですね。私どもも放置されている お墓があるのを見ると切ないですし、維持管理なども含めて考えると、今後のお墓のあり方として納骨堂も一つの選択肢でしょうね。

お墓のあり方は人それぞれですが、私たちはご先祖を大事にする気持ちが何よりも大切だと思っています 。だからこそ、子どもたちにもご先祖を敬う気持ちを教えていきたい。そうすることで、子どもたちが また、次世代にそのことを引き継いでいってくれるのではないかと思います。

墓守”は、地域福祉に携わる私たちだからこそできること、たとえお墓の数が少なくなっても、 思いやりの気持ちを忘れずに続けて行こうと思っています。

お墓に対して、みなさんそれぞれに個人的な考えやスタイルはあるでしょうが、ぜひ、 お盆やお正月など節目には、お墓参りをしてご先祖を敬っていただきたいと思います。

掲載日:2014年12月22日

姶良市社会福祉協議会
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鹿児島県 姶良市 宮島町13−9 社会福祉会館内
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FAX 0995-64-5440
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